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健康診断

この胃の不調はもしかして・・・胃がんの原因になるピロリ菌とは?

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胃の調子が悪いと感じ、不調を訴える方のなかには、ピロリ菌の感染が原因になっているケースがあります。
ピロリ菌に感染すると、胃に異変が生じたり、胃がんや胃潰瘍などの疾患のリスクが高まります。

本記事を読み、ピロリ菌の症状や原因、関連する疾患を知り、予防に向けて正しい対策を実践していきましょう。

こんな症状ありませんか?ピロリ菌のおもな症状

ピロリ菌のおもな症状は、以下のとおりです。
当てはまるものがないかチェックしてみましょう。

ピロリ菌の症状の種類症状の具体的な内容
胃もたれ・食後に胃が重たく感じ、不快感がある。
・食欲不振になる。
胃痛・腹痛・空腹時や食後にみぞおちのあたりにキリキリするような痛みがある。
吐き気・吐き気だけで終わらず、実際に吐いてしまうことがある。
膨満感・食後にお腹が張ったような感覚がする。
食欲不振・食欲がなくなり、食事量が減る。
胸やけ・喉や胸に焼けるような不快感や痛みを感じる。
(とくに就寝前に胸やけがすることが多くなり、夜中に目が覚めてしまうことがある)

ピロリ菌とは

ピロリ菌とは、胃の粘膜に存在する、らせんの形をした細菌です。
従来、胃には強い酸があるため、細菌は存在しないと考えられてきました。

しかし、ピロリ菌が発見されて以降、あらゆる研究によってピロリ菌が胃炎や胃潰瘍などの胃の疾患に関係していることが判明しています。

胃の中には、食べ物の消化をサポートする胃液が分泌されており、金属も溶かすほどの強力な塩酸が含まれています。
そのため、通常の菌の場合、胃の中では存在できません。

しかし、ピロリ菌の場合、ウレアーゼと呼ばれる酵素を分泌することで胃の中の尿素を分解し、アンモニアを生成します。
アンモニアのアルカリ性により、ピロリ菌の周りの胃酸が中和され、生息できるようになります。

ピロリ菌が移動するときは、べん毛や本体をスクリューのように回転させつつ動くのが特徴です。
べん毛を1秒間に100回転程度回し、驚くべきスピードで回転します。
一度でも感染すると、多くの場合は除菌しない限り、胃の中に生息し続けます。

ピロリ菌感染の原因とは?

ピロリ菌の感染経路ははっきりとわかっていませんが、口から感染する可能性があることが示されてきました。

では、飲料水を飲むことで感染するのでしょうか。
上下水道の完備など生活環境が整備された現代日本では、生水を飲んでピロリ菌に感染するリスクはないと考えられています。

近年では、母から子へ食べ物の口移しをすることで感染するリスクが挙げられているため、注意が必要です。

また子どもの場合、胃の中の酸性が弱いため、ピロリ菌が生き延びやすいとされています。
お子様をもつ方はとくに細心の注意を払いましょう。

ピロリ菌に関連する病気

ピロリ菌に関連する病気は以下のとおりです。

胃がん

胃がんとピロリ菌には密接な関係があるとされています。

ピロリ菌が長いスパンにわたって存在すると、胃の粘膜が萎縮し、胃がんを引き起こしやすくなります。
ピロリ菌の除菌は、胃がんのリスクを減らすことにつながるため、対策することが大切です。

早期胃がんの患者さんを対象にした報告によると、治療後に除菌をした患者さんは除菌をしなかった患者さんに比べ、3年以内に新しい胃がんになった方が約3分の1になったとされています。

胃潰瘍、十二指腸潰瘍

胃潰瘍十二指腸潰瘍もピロリ菌と関連性があるとされています。
除菌療法によりピロリ菌を取り除くことで、胃潰瘍、十二指腸潰瘍の再発のリスクが下がることがわかりました。

慢性胃炎

ピロリ菌が胃の粘膜に感染して炎症を起こすと、胃粘膜の感染部位が拡大し、慢性胃炎につながる可能性があります。
このような慢性胃炎を、ヘリコバクター・ピロリ感染胃炎と呼んでいます。

ヘリコバクター・ピロリ感染胃炎が進行すると、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、萎縮性胃炎などを引き起こし、胃がんにも発展するリスクがあるのが特徴です。

胃がんリスク検査(ABC検診)とは?

胃がんリスク検査(ABC検診)とは、胃の粘膜に存在するピロリ菌の感染の有無と、胃粘膜の萎縮度を調べる検査です。

血液検査をすることで、一生のうち胃がんなどの胃疾患に罹患するリスクを判定できます。

得られた結果に基づき、胃カメラ(内視鏡)によって精密検査をおこない、ピロリ菌の除菌治療や定期的な経過観察をすることで、胃がんなどの早期発見・早期治療につながります。

胃がん予防にピロリ菌検査を受けよう

ピロリ菌の感染を防ぎ、胃がんを予防するためには定期的な検査が重要です。
呼気検査や血液検査、便検査や胃内視鏡検査などを受けることで、ピロリ菌の感染を検出することが可能です。

ピロリ菌のない体でいることが、胃がんのリスクを減らし、健康的な毎日を過ごすポイントになります。
正しい知識をもち、予防策を徹底しながら、病気のリスクを減らす生活を送りましょう。

当院は、胃がん予防に「ピロリ菌検査」を推奨しています。
少しでも胃に違和感や異変を感じたら、いつでもご相談ください。

監修医師紹介
赤松 敬之(あかまつ たかゆき)
赤松 敬之(あかまつ たかゆき)
医療法人 星敬会 理事長
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