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コラム

もしも家族や身近な人ががんになったら、知っておきたいこと

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もしも家族や身近な人ががんになった場合、どのような対応をとるべきでしょうか。
実際にがんの告知を受けてから、患者さんとの接し方がわからず、悩み続ける方が多く存在します。

本記事では、がん患者さんや家族との接し方、治療の流れにともない確認しておくとよい点などについて解説します。

当事者の不安や苦しみに寄り添い、心の支えになれるようケアをしていくとともに、サポートする家族のあり方についてもみていきましょう。

はじめに

昨今、少子高齢化にともない、がんは珍しい疾患ではなくなってきました。
医療の進歩によって、がん治療を受けることで症状を抑えながら日常生活を送る患者さんも数多くいらっしゃいます。
とはいえ、がんの宣告を受けた当人からすると、そのショックは計り知れません。

また、その家族も同様に精神的なものだけでなく、経済的な問題患者のサポートなどの役割から、日常生活にも変化が訪れます。

がん患者さんは、向き合わなければならない課題が多くありますが、がんの告知を受けてから治療・転移・再発などの状況によって、家族の心にも影響を受けるでしょう。

ときには患者さんに代わり、家族が治療の決断を迫られたり、患者のケアを家族でどう割り振るかなど現実的な対処を担わなければならないため、家族にとってもストレスを抱えることになります。

がん治療に対する心のケアは、患者さんだけでなく、その家族に対しても必要となります。

がんの治療の流れ

がん治療の流れを把握しておくことで、どの場面で担当医との面談に家族として同席したらよいかを考えたり、気持ちの準備がしやすくなります。
治療の流れに沿って、以下の医療者に確認しておくとよいことの例を参考にしてみましょう。

医療者に確認しておくとよいこと(例)

1.がんの疑い・診断までに必要な検査の流れ
2.検査・検査結果
3.診断・診断名
4.治療選択・治療の目的
・治療の選択肢と特徴やスケジュール
・治療の形式(外来・入院)やその期間
・治療費の目安・保険や各種制度の手続き
・休職などの手続きと復帰までの見通し
5.治療開始・今後の大まかなスケジュール
・手術後の病理検査の結果
・治療の副作用・対処法、生活上の注意点
6.治療終了・予測される見通し(長期・短期)
・生活上の注意点
7.経過観察・経過観察のスケジュール

がんの疑いがあり、検査の結果、がんと診断された場合は、患者さん自身が治療を選択する必要があります。

担当医をはじめとする医療スタッフとコミュニケーションをとりながら、自身の病状を理解し、適切な治療を受けなければなりません。

がん治療が開始してから終了するまでに、進行度や治療の見通しがわからないケースがありますが、状況がわかり次第、担当医が共有してくれます。

このときに大切なのは患者さん自身が「がんのことを理解する」ことです。また、家族や周りの方は、検査や入院待ちなどの時間で、病状に関して情報収集したり、治療の準備などのサポートをすることになります。

家族は第二の患者、心のケア

家族は第二の患者」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。
がんの診断を受けた患者さんは、表現しがたいほどの苦しみを味わいます。

これは、患者さんの家族も同様で、精神的ストレス肉体的変化があらわれることがあります。
場合によっては不安抑うつなどの症状が起き、日常生活に影響が出るケースもあるでしょう。
早めの心のケアにつながるよう、できることを実践してみましょう。

家事などの役割分担を決める

患者さんのがん治療が進むと、家族の生活スタイルが変わります。
たとえば、患者さんの母が本人の治療のために家にいない時間が増えると、母の代わりに家事を誰かがおこなう必要があります。

うまく家族のなかで役割分担ができれば、家庭内で怒りや不満がたまらず、悪循環に陥らずに済むことになります。


リラックスできる時間や誰かに話を聞いてもらう機会をつくる

家族はがん患者さんの今後について思い詰めてしまい、恐怖心に襲われることもあります。
とくに、がんの再発や転移のリスクは不安がつきまとってしまいます。

検査の結果が良好だったり、治療効果が目に見えてわかる場合は、一時的に満たされる気持ちになりますが、しばらくすると再び不安で押し潰されそうになることもあるでしょう。

このような場合、家族の心のケアが求められます。

ときには患者さんから離れてリラックスできる時間をつくることも必要です。
また、家族の話し相手になり不安や悩みに寄り添ったり、知人や友人に話を聞いてもらう機会をつくることも大切です。

がんになった人への接し方

がん患者さんに対しては、病気の理解を示すことが大切です。

本人の気持ちを完全に理解することは困難なことですが、理解しようとする気持ちは伝わります。
患者さんの気持ちに寄り添えるよう、悩みや今後の治療方針、不安に思うことなどを定期的に聞いてあげましょう。
ときに患者さんは情緒不安定になり、言動が厳しくなることがあるかもしれませんが、このような場合でも、寛容な心で受け止め、話を聞いてあげることが大切です。

まとめ

本記事では、がん患者さんやその家族との接し方、治療の流れなどについて解説しました。

がん患者の家族は、患者をサポートする存在である一方、家族自身も精神的なケアとともに健康保持が大切になります。

心身の調子を整えるために、誰かに話を聞いてもらう機会をつくったり、体調が優れない場合は医療機関に相談するなど自身のケアも忘れずに、がん患者のサポートを行いましょう。

監修医師紹介
赤松 敬之(あかまつ たかゆき)
赤松 敬之(あかまつ たかゆき)
医療法人 星敬会 理事長
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