コロナ禍が明けてもはしか、インフル・・・感染症対策は永遠!?

新型コロナウイルスの感染が落ち着いた今、はしかやインフルエンザが流行しています。
放置すると重症化し、健康被害が起こる可能性があるため、対策しなければなりません。
本記事では、はしかやインフルエンザの概要、感染経路や予防方法について解説します。
日々の生活を送るうえで、正しい予防方法を徹底し、健康管理に努めていきましょう。
コロナの感染は落ち着いてきているように見えますが、はしかやインフルエンザが流行中
新型コロナウイルスの感染が徐々に落ち着きはじめ、コロナ禍前の生活が戻ってきつつある一方で、はしかやインフルエンザの感染が流行していることをご存知でしょうか。
はしかは、空気感染や飛沫感染といったさまざまな経路から感染する可能性があります。
感染力は強く、人から人へどんどん広がっていくのが特徴です。
免疫を持っていない方が感染するとほぼ100%発症するとされており、倦怠感・発熱・咳といった風邪の症状が出ます。
また、中耳炎や肺炎などの合併症を引き起こすとされているため、早期の対策が必要不可欠です。
インフルエンザは、飛沫感染や接触感染といった経路で感染する可能性があります。
空気が乾燥する冬が流行シーズンであるものの、感染対策が緩むと、季節外れの感染も起こります。
はしかの概要・感染対策とは?
はしかは、麻疹ウイルスの感染によって起こる疾患です。
潜伏期間は10〜12日間であり、発熱・咳・鼻水といった風邪のような症状がみられます。
2〜3日発熱が続いたあと、一時的に熱が下がるものの、すぐに39度異常の光熱と発疹がみられる場合があります。
また、口腔内の頬の内側に白色の小さな斑点ができたり、体全体に鮮紅色の発疹が出たりすることもあるでしょう。
とくに小児の場合、中耳炎や肺炎を合併しやすく、数年後には中枢神経疾患や亜急性硬化性脳症などが発症する場合があります。
一度でも感染すると、生涯にわたって免疫が持続します。
感染経路としては、唾液の飛沫や、飛沫粒子に触った手を介して起こる接触感染などです。
また、感染力が極めて強いため、感染者と同じ部屋に長時間滞在すると、感染のリスクが高まります。
他者への感染のリスクが高まるのは、発疹が出る1日前から、発疹が現れて4〜5日程度経過したあととされています。
はしかは、マスクの着用や手洗いだけでは予防できないため、ワクチン接種をしなければなりません。
現在の日本では、風しんとましんの混合ワクチン(MRワクチン)が導入され、第一期は1歳児、第二期は小学校入学直前の1年間とされています。
日々できる対策としては、手洗いが有効です。
また、アルコール製剤を利用した手指消毒も効果的です。
感染防止のために、日々の対策を徹底していきましょう。
インフルエンザの感染対策とは?
インフルエンザは、体内にウイルスが侵入することで発症します。
ウイルスにはA型・B型・C型と呼ばれるものがあり、その年によって流行する種類が異なるのが特徴です。
とくにA型とB型は感染力が強く、日本では毎年約1000万人(およそ10人に1人)が感染しているとされています。
感染者のなかには軽症で済み、回復する方もいますが、場合によっては脳症や肺炎などに発展する場合もあるでしょう。
インフルエンザは、感染者の咳やくしゃみ、唾などの飛沫といっしょにウイルスが放出され、鼻や口から吸い込むことで感染します。
また、感染者が咳やくしゃみを手で押さえ、その手で周りの物にふれてウイルスが付着し、そのウイルスを触った手で鼻や口を触ると感染する可能性があります。
対策としては日々の手洗い・うがいや、室内で適度な湿度を保つことが有効です。
また、インフルエンザの流行時期はとくに人混みを避けることも大切です。
インフルエンザのワクチンを打ち、発病の可能性を減らすことも求められます。
他の人にうつさないために!咳エチケットを守ろう

熱が下がって体調が回復したとしても、体の中にはウイルスが存在している可能性があります。
他の人にウイルスを感染させないために有効なのが「咳エチケットの徹底」です。
くしゃみや咳が出ている間は、マスクを着用しましょう。
着用時に鼻の部分に隙間ができたり、顎の部分が出たりしていると、感染予防の効果が期待できません。
必ず口と鼻の両方を確実に覆い、正しい方法で着用してください。
マスクの使用後は、放置することなく、ごみ箱に捨てましょう。
脱マスクや感染対策緩和されてきている一方、感染症の対策は続けよう
昨今、マスクを着用している人の数は減少傾向にありますが、現在でもマスクを着用しないとはしかやインフルエンザに感染する可能性があります。
「自分に限って感染することはない」このように安易に考えるときに限って感染してしまうケースがあります。
決して油断することなく、マスクの着用や手洗い・うがいを日々徹底していきましょう。
また、必要に応じてはしかやインフルエンザのワクチン接種をおこない、健康管理を徹底してください。