ストレスがもたらす、体への悪影響について
ストレスが溜まりがちな現代社会。
ストレスが蓄積されると、体への悪影響が懸念されます。
心身ともにさまざまな症状が起こり、疾患につながるケースもあるでしょう。
本記事では、ストレスの種類や体への影響、対処法などについて解説します。
ストレスと上手に向き合い、適切に対処していきましょう。
ストレスとは?
ストレスとは、体に負荷がかかった状態を指します。
肉体的・精神的な負荷がかかると、自律神経(交感神経・副交感神経)のバランスが乱れ、体に不調が起こる場合があります。
ストレスの種類
ストレスはおもに頑張るときに生じるストレスと、我慢するときに生じるストレスの2種類に分けられます。
仕事や受験などで頑張っているときにストレスがかかると、アドレナリンが過剰に分泌され、血圧の上昇などが起こります。
たとえば、吐き気・めまい・頭痛・食欲不振・かゆみ・下痢・腹痛などの身体的なストレス反応が起きるでしょう。
また、学校や職場などの人間関係では、時に苦手な人と一緒に行動を共にしなければなりません。
このような形で我慢すると、ストレスが生じ、おもに精神的な症状が起こる場合があります。
たとえば、やる気がなくなったり、うつ状態になったりします。
ストレスが溜まると体に起きる症状・病気は?
ストレスが溜まると、さまざまな症状や疾患が起こるケースがあります。
代表的なものとしては以下が挙げられます。
適応障害
適応障害とは、おもにストレスが原因となって意欲低下や気分の落ち込み、不眠などが起こる状態です。
自分では解決できない程度のストレスを感じ、許容範囲を超えると生じる可能性があります。
うつ病との違いは、ストレス要因がなくなれば症状が軽減される点です。
自律神経失調症
自律神経失調症とは、自律神経のバランスが乱れることで心身にさまざまな症状をきたす状態です。
ストレスを感じると、自律神経が乱れ、不眠・疲労感・頭痛・不安感・意欲低下などの症状が起こります。
突発性難聴
突発性難聴とは、突発的に難聴が生じる原因不明の疾患です。
はっきりした原因はわかっておらず、ストレスと何らかの因果関係があると考えられています。
突発性難聴になると、突然耳の聞こえが悪くなり、めまいや耳鳴りなどをともなうケースがあるでしょう。
とくに40〜60歳代の方にみられ、放置すると聴力を失うリスクがあるとされています。
急性胃腸炎
急性胃腸炎とは、ウイルスや細菌感染によって胃腸の粘膜に炎症が起こる疾患です。
症状が進行すると、発熱・下痢・嘔吐・腹痛などに加えて胃の免疫力が低下し、ウイルス感染が起こりやすくなります。
蕁麻疹
蕁麻疹とは、皮膚の一部が赤く盛り上がり、一定時間経つと生じる疾患です。
原因としてストレスが関係しているとされ、自律神経やホルモンの乱れによって蕁麻疹が出る場合があります。
場合によってはかゆみや痛みをともなうケースがあるでしょう。
ストレスが溜まっているか簡単セルフチェックしよう
ストレスは自分では気づきにくく、知らず知らずのうちに蓄積されるケースがあります。
以下の症状に該当する方は、ストレスが溜まっている可能性があります。
チェックしてみてください。
- 頭が重い
- 肩こりがある
- 朝すっきりと起きれない
- 立ちくらみがある
- 目が疲れる
- 胃がもたれる
- 風が長引く
- 夢をよく見る
- 体に湿疹が出る
また、以下の症状に該当する方は重度のストレスを抱えている可能性があります。
場合によってはうつ病などを発症している可能性があるため、精神科や心療内科などの医療機関を受診してください。
- 集中力が維持できない
- 憂鬱な気分が続いている
- 疲れやすい(疲れがとれない)
- 眠れない(眠気が続く)
- 罪悪感を度々感じる
- 焦り・イライラが募る
- ものごとに対して興味・関心を感じない
うまくストレスを対処していこう
ストレスは人が生きていくうえでどうしても発生してしまいます。
大切なのは、うまく対処していくことです。
毎日同じ時間に起床・就寝し、栄養バランスのとれた食事を心がけましょう。
また、定期的に運動したり、友人や知人と会話したりするなどもおすすめです。
上記に加え、入浴や読書など、ストレス発散できる自分なりの方法を見つけることが求められます。
ストレス社会である現代を生き抜くために、ストレスと上手に向き合い、対処していきましょう。
とはいえ、無理をし過ぎると体に負担がかかり、さまざまな症状が起こるケースがあります。
万が一体調不良が続き、症状が回復しない場合は速やかに医療機関を受診し、担当の医師に相談してください。
また、定期的に健康診断を受診し、健康管理に努めることも大切です。
いつまでも若々しく健康的な毎日を送るために、できることから着実に取り組んでいきましょう。