平均寿命と健康寿命の違いについて

平均寿命と健康寿命の違いや伸ばし方についていまいちわからず、疑問を持っている方がいるのではないでしょうか。
現在、厚生労働省では、平均寿命と健康寿命の差を埋めるための大切さを啓蒙しています。
一人ひとりが適切な運動習慣や食習慣を継続していけば、平均寿命と健康寿命を埋めることは可能です。
自身が長生きするため、そして大事な知人や友人、パートナーが長生きするために、周りの方と協力しながら健康寿命を伸ばしていくことが大切です。
本記事を参考にしながら、長生きするために健康的な行動習慣を身につけ、積極的に実践していきましょう。
健康寿命とは
健康寿命とは、人が健康的に生きていられる期間であり「健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できている状態」を指します。
厚生労働省では、上記の定義に基づき、平均寿命と健康寿命を縮めることを目標としてさまざまな施策を展開しています。
今後の超高齢化社会に向けて平均寿命と健康寿命の差を縮めることが大切
平均寿命とは「0歳における平均余命」のことです。
2019年の平均寿命は男性が81歳、女性が87歳でした。
一方で、健康寿命は男性が72歳、女性が75歳であり、それぞれ平均寿命との差が9〜12歳あります。
平均寿命と健康寿命の差は「不健康な期間」であり、この差を埋めるための対策をしなければなりません。
差を埋めることで、国民一人ひとりの生活の質が維持でき、社会保障制度を持続可能なものにできます。
健康寿命を伸ばすための取り組みとは
生活習慣病の予防方法は以下のとおりです。
- 栄養バランスを考えた食事をとる
- 口内環境を整える
- 定期的に運動する
- 社会活動に参加する
栄養バランスを考えた食事をとり、定期的に運動することで、より健康的な毎日が送れます。
また、歯を大切にすることは、口内環境を健康に保つだけでなく、身体全体を健康に保つことにつながります。
社会活動に積極的に参加しながら、自身でできることを1つ1つ実践していきましょう。
栄養バランスを考えた食事をとる
食事に関しては「太りすぎ」「痩せすぎ」に注意し、食べすぎずないことに配慮し、栄養をしっかり補給していくことが大切です。
日々の食生活の中で、1日に2回以上は主食・主菜・副菜をバランス良く食べるように心がけましょう。
年齢を重ねていくと、タンパク質が不足しがちになるため、肉・魚・牛乳などの食品からしっかり補給することが重要です。
口内環境を整える
年齢を重ねていくと、食べ物を噛む力が弱まり、固い食べ物が食べにくくなっていきます。
そのため、食べられる食品が限定されてしまい、食事バランスが偏ったり、食欲低下を招いたりするリスクがあります。
そこで重要なのが、噛むときに使用する咬筋を鍛えることです。
鍛える際は、できるだけ大きく口を開け、舌を上顎に押し付け、奥歯を噛み締めて「あー」や「んー」といった声を発してみましょう。
日々繰り返すことで、噛む力が鍛えられ、固いものが問題なく食べられるようになります。
定期的に運動する
もし年齢を重ねていく上で体力が低下しても、適度な運動を継続することで回復できる場合があります。
低下した体力を回復させるためには、日常的な活動で生じる負荷よりやや強い程度で運動することが大切です。
おすすめはスクワットです。
こぶし2個分が入る程度に足を広げ、両手を股関節の前に添えた状態で、お尻を5秒かけてゆっくりおろしていきます。
お尻が下の位置におりたら、3秒間止め、膝が伸びきらないように注意しながら5秒かけて戻します。これを1日に5回程度繰り返していきましょう。
社会活動に参加する
週に1回以上、友人などと交流しているほうが活動能力障害や脂肪のリスクが低くなるとされています。
また、同世代とだけでなく、自分よりも若い世代や年齢が高い世代とつながることも大切です。地域のイベントや交流活動に積極的に参加し、生き生きとした日々を過ごせるように意識しましょう。
健康で居続けるためにも。毎年健康診断を受けよう!
健康寿命を伸ばすためには、日々健康的な習慣を継続しながら、自身の健康状態をしっかり把握していくことが大切です。
そのために有効なのが、健康診断を受けることです。
健康診断を受けることで、自身の身体の不調がわかるだけでなく、病気のリスクなどが把握できる場合があります。
もし、病気を発症する前に発症するリスクが把握できれば、予防につながり、健康寿命を伸ばすことができるでしょう。
毎年必ず健康診断を受け、自身の健康状態を確認していくことが大切です。
医師から専門の医療機関を受診することを勧められたら、速やかに行動に移し、対処しましょう。
もし周りに健康診断を受けていない方がいたら、積極的に受診を勧めるようにしてください。
自分だけでなく知人や友人、大事なパートナーを守るためにも、健康意識を高める活動を心がけましょう。