暑いのに寒がってしまう!?夏はここに注意しよう
暑いのに寒気を感じる経験はないでしょうか。
もしかすると、夏バテを起こし、体に異変が起きている可能性があります。
放置すると、熱中症になり、場合によっては命に関わるケースもあるでしょう。
本記事では、夏に注意すべき事柄や夏バテ対策として有効な方法を解説します。
厳しい夏を乗り切り、健康的な毎日を過ごすためにも、適切な対処法を実践していきましょう。
夏に注意すべき3つの要素!(水分不足・室温調整・熱中症)
夏は気温が高くなり、体力が奪われてしまいます。とくに以下の3つのことに注意して対策していきましょう。
熱中症
夏は熱中症のリスクが高まるため、とても危険です。
とくに高齢者の場合、体温調節機能が衰えている場合があり、暑さを感じにくいため、室内でも熱中症になるリスクがあります。
たとえば、顔のほてりや頭痛、体のだるさや吐き気などを感じた場合は室温を調整したり、水分補給をしたりして対策してください。
それでも回復がみられない場合や、目の焦点が合わないといった場合は速やかに医療機関を受診し、重症化を防止しましょう。
室温調整
夏場は、室内にいても室温によって熱中症になる可能性があります。
目安として、24〜28℃の室温、また45〜55%の湿度を維持するように心がけてください。
とくに湿度が高くなると、発汗しにくくなり、体温が下がらず熱中症のリスクが高まります。
対策として、エアコンの冷房ではなく除湿やドライを使用したり、加湿器を使用したりして上手に温度・湿度を調整していきましょう。
水分不足
水分不足になると、熱中症のリスクが高まるだけでなく、脳梗塞や心筋梗塞のリスクが高まります。
とくに高齢者は、水分を蓄積する筋肉が減少しているため、水分不足になりがちです。
こまめに水分補給することが大切です。
喉の渇きを感じる前に、水分補給していきましょう。
また、飲料だけでなく、ゼリーやアイスクリーム、果物を食べるのもおすすめです。
食事量の減少
高齢者は、消化機能が低下したり、歯が悪くなったりすると食欲低下になる傾向があります。
食事量が減ると、摂取カロリーが低下し、体内の熱が産生されにくくなります。
そのため、体温が低下し、夏でも寒気を感じやすくなるでしょう。
また、食欲低下により、栄養が不足し、寒がりになる可能性もあります。
体温調節機能の低下
体温調節機能が低下すると、冬に寒さに対して鈍感になり、夏は暑さを感じにくくなります。
また、運動不足になると汗腺の機能が低下し、発汗による体温調節がうまくいかなくなるでしょう。
筋肉量の減少
体内で熱を生み出す役割を持つ筋肉の量が減ると、体温が上がりにくくなり、寒気を感じる原因になります。
昔は暑がりだったにも関わらず、年をとると寒がりになった場合は筋肉量の減少が原因の可能性があります。
夏バテ対策のためにこれを実践しよう
夏バテは、誰しもに起こりえます。
とくに、以下に該当する方は、夏バテを起こしやすいとされています。
- 食生活が偏っている
- 冷たい食べ物や飲み物を口にすることが多い
- 運動習慣が全くない
- 生活リズムが不規則になっている
- 湯船に浸からずシャワーで済ませる場合が多い
- クーラーをつけっぱなしにしていることが多い
上記に該当する場合は、しっかりと予防策を実践することが大切です。
以下の方法を取り入れ、厳しい夏を乗り切りましょう。
睡眠の質を上げる
夏場は夜間帯でも気温が上がるため、エアコンをつけっぱなしにする場合があるかもしれませんが、温度によっては体が冷え切ってしまう原因になります。
目安として、温度を28℃に設定し、風が直接当たらないよう風向を調整してください。
また、入浴時に湯船に浸かると、睡眠の質が上がりやすくなり、疲労回復につながります。
目安として、就寝時間の1時間ぐらい前に40℃前後のお湯に10分程度浸かると良いでしょう。
適度に運動する
暑い夏でも適度に運動することが大切です。
とはいえ、暑さでなかなか運動する気が起きない方もいるでしょう。
そのような場合は、ウォーキングやジョギング、散歩などから始めてみてください。
まずは室内でラジオ体操から始めるといった対策でも構いません。
適度な運動をすることで、自律神経が整いやすくなり、夏バテ対策になります。
体に負荷がかかりすぎない程度に実践していきましょう。
栄養バランスのとれた食事をする
たとえば、ビタミンB1は疲労回復に有効な栄養素です。
豚肉やアボカド、玄米や卵に豊富に含まれています。
また、ビタミンCはストレス軽減の作用が期待できます。
ピーマンやじゃがいも、キウイなどを食べることで効率的に摂取することが可能です。
上記にあわせて、たんぱく質を積極的に摂ることも大切です。
肉・魚・大豆製品・卵などを取り入れた食事を心がけましょう。