生活習慣病を予防するために!健康診断のススメ
生活習慣病にかかると、日々の生活に支障が出たり、場合によっては入院生活を余儀なくされたりするおそれがあります。
生活習慣病を予防するために大切なのは、栄養バランスのとれた食事を摂り、十分な睡眠、運動を心がけることです。
一次予防は普段の生活を送る上で誰でも実践できます。
健康的な生活が維持できるよう、健康診断や人間ドックなどを利用し、積極的に行動していきましょう。
一次予防が大切な理由
一次予防とは、病気の発生を防ぎ、健康的な生活を送るための行為を指します。
他には、病気の早期発見・早期治療をおこなう二次予防、重症化した患者さんが社会復帰をするためにリハビリテーションをおこなう三次予防があります。
これらの中でも一次予防が大切と言われる理由は、一次予防を怠ると、生活習慣病である糖尿病・高血圧症・脂質異常症・肥満・心臓病・脳卒中などが発症し、進行していくからです。
生活習慣病の予防は、成人になる前の幼少期から対策しておく必要があります。
子供のときから正しい生活習慣を学び、実践していくことが一次予防につながるのです。
また、日本では少子高齢化が加速し、近い将来で寝たきりの方が急増するとされています。
そのため、寝たきりになって病気と向き合うのではなく、病気を未然に防ぐという考え方が大切にされているのです。
一次予防の方法
健康診断結果で特に注意すべき項目として以下の3つが挙げられます。
一次予防の方法として重要なポイントは以下3つです。
- バランスの良い食事を摂る
- 睡眠の質を高める
- 運動習慣を継続する
食事・睡眠・運動の3つを大事にし、日々健康的な生活を送ることで、一次予防につながり、生活習慣病が防止できます。積極的に取り組んでいきましょう。
バランスの良い食事を摂る
バランスの良い食事とは、主食・主菜・副菜・汁物をバランス良く摂取することです。
日々の食事に野菜が足りず、適切な栄養素を補給できていないと、生活習慣病になるリスクが高まるとされています。
野菜・果物
野菜・果物は、がんや循環器疾患を予防するために適量を摂取することが推奨されています。
野菜は、1日に350g以上、果物は1日に100g程度を摂取することが望ましいです。
塩分
塩分は、摂取しすぎると胃がんや高血圧のリスクを高めるため、1日に8g以下の摂取量に留めるようにしましょう。
カリウム
また、野菜や果物、海藻類や豆類に含まれるカリウムは塩分を排出させる作用があります。
しかし、摂取しすぎると心臓病・腎機能低下のリスクを高めるため、注意しておきましょう。
脂質
脂質を摂りすぎると、肥満や脂質異常症、糖尿病や循環器疾患のリスクが高まります。
調理する際に油を減らすなどして摂取する脂質を調整することが大切です。脂質を多く含むお菓子やバターなどはなるべく控えるようにしましょう。
嗜好品
お酒・コーヒー・ジュースなどの嗜好品を多く摂ると、栄養バランスが乱れる原因になります。
摂りすぎに注意し、適正量に留める必要があります。
睡眠の質を高める
適切な睡眠時間をとりながら、質を高めることが大切です。
質を高めるためにはおもに以下の方法が有効とされています。
- 就寝時間と起床時間を一定に保つ
- 入浴は就寝2〜3時間前に済ませる
- 食事は1日3食を規則正しくとる
- 就寝前はカフェインを含むコーヒーや緑茶などを控える
- 就寝前はPCやスマホの画面を長時間見ない
運動習慣を継続する
日々の生活の中で運動習慣を取り入れ、継続することが大切です。
たとえば、買い物や通勤する際は、車などを使わずに徒歩で移動したり、エレベーターを使わず階段で上り下りしたりといった工夫が必要になります。
目安として、歩行程度の身体活動を毎日60分以上おこなうことが大切です。
また、息が弾み、軽く汗をかく程度の運動を1週間に60分以上おこなうことも求められます。
筋力トレーニングやストレッチを定期的におこなうことも有効です。
日々の生活を送る上で取り組めるものから実践していきましょう。
健康診断を受けることで予防医療に。検診は受けよう
一次予防のために栄養バランスのとれた食事をとり、睡眠の質を高め、定期的に運動することは大切です。
しかし、実際にどのぐらいの効果が得られているかを判断することは難しいとされています。
そこで重要なのが、健康診断や人間ドックを受診し、健康状態を確認することです。
さまざまな検査を受け、自身の健康状態を把握することで、日々おこなっている一次予防のための行動の成果が確認できます。
もし、検査結果の数値が悪い場合は、日々の生活習慣の改善を図りましょう。
栄養バランスなどが偏っていたり、睡眠の質が悪く、運動習慣がなかったりすると、健康状態が損なわれる可能性があります。
心当たりのある方は、日々の生活を送る上で実践できることから始めましょう。
1つ1つ積み重ねることで、健康状態が維持できます。
根本的に疾患を患っているおそれがある場合は、速やかに医療機関を受診し、治療に専念してください。