大阪駅すぐ、 60分でスピード結果 4,000円〜できる健康診断
【検査最短30分!|検査結果の即日お渡しが可能な健康診断】
健康寿命

認知症の前段階?早めに気づいて症状を遅らせたい”軽度認知障害

star

「自分に限って認知症にかかるわけがない」
このように思っていても、認知症予防の対策がとれていなければ罹患するリスクがあります。

本記事では、認知症やMCIの症状、予防方法を解説します。
日々の生活を送るうえで必要な運動習慣や食事習慣を心がけ、健康的な日々を送りましょう。

人生は100年時代。いま、日本は健康寿命が大切になってきている

2000年に世界保健機関(WHO)が健康寿命を提唱し始めてから、寿命を延ばすだけでなく、いかに健康的に生活できる期間を延長させるかに関心が高まっています。

健康寿命とは、健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間です。
これを踏まえた平均寿命との差は「日常生活に制限のある健康ではない期間」を指します。

2019年では平均寿命と健康寿命の差は、男性が8.73年、女性は12.06年でした。
今後、平均寿命が延びるにつれてこの差が拡大すると、さまざまな健康問題が発生し、医療費・介護費が増加することが懸念されます。

高齢化に伴い、認知症の人数は増加傾向。その中でも、認知症でもなければ正常でもない「軽度認知障害」ってご存知ですか?

少子高齢化にともない、認知症患者さんの数は増加傾向にあります。
厚生労働省の認知症施策推進総合戦略(新オレンジプラン)によると、2025年には約700万人(65歳以上の高齢者の5人に1人)に達すると予想されています。

認知症は、一人暮らしが困難なほど認知機能が低下した状態です。
買い物や食事、服薬管理など、生きるうえで必要なことを一人でおこなうことが難しくなります。
認知症になると、言語や運動などのさまざまな認知機能が阻害されるようになります。
また、ストレスや不安などの精神症状も生じる場合があるでしょう。
たとえば、興奮・焦燥・暴言・暴力・徘徊などの行動面における症状や、不安・妄想・抑うつ・幻覚・意欲の低下などの心理症状が起こります。
認知症は、アルツハイマー型認知症や血管性認知症、レビー小体型認知症などが原因となって起こります。

一方で、軽度認知障害(MCI)とは認知症と完全に診断される前の状態であり、放置すると認知症が進行する障害です。

本人は認知機能低下の自覚があるものの、日常生活は問題なく送れる状態にあります。
健康状態と認知症の中間に位置している状態のため、対策次第で健康な状態に戻すことが可能です。

認知症への進行を防ぐことはできる?

MCIになったからといって、必ず認知症に進行するわけではありません。
以下の対処法を実践すれば正常な状態に戻るケースもあります。

  • 定期的な運動を心がける
  • 健康的な食事を心がける
  • 認知トレーニングを心がける

日々の生活のなかで必要な運動や食事を心がけ、認知トレーニングを継続していくことが大切です。

定期的な運動を心がける

定期的な運動を心がけると、認知症になるリスクを減少させることが可能です。
認知症になった方の13%は運動不足が原因とされており、運動習慣がない方は、運動習慣がある方に比べて認知症になるリスクが1.82倍高いという報告があります。

認知症予防のために、ウォーキングや早歩きなどを目安として週3回(週2時間)以上継続するように心がけましょう。

健康的な食事を心がける

認知症の進行を抑制する食事は科学的に証明されていないものの、食事量・質ともにバランスの良い食事をとることが大切です。

アルツハイマー型認知症患者では野菜や果物、魚などの抗酸化・抗炎化作用をもつ食品や栄養素が予防に有効とされています。

質のよい食事をとるためには、主食・主菜・副菜を取る必要があります。(目安:1日2食以上)魚・卵・豆・肉・野菜・果物・乳製品などをバランスよく食べるようにしましょう。

どうしても食事から十分な栄養が補給できない場合は、サプリメントなどの栄養補助食品を活用し、栄養不足を防止してください。

認知トレーニングを心がける

MCI患者を対象にした報告によると、記憶に特化した認知トレーニングが全般的認知機能の改善に大きな効果があったことが示されています。

記憶特化型の認知トレーニングが脳血流量に与える効果を検証した実験によると、記憶に関する脳領域の血流増加や脳内領域ネットワークの活性化につながったことがわかっています。

また、選択性注意(多くの中から必要な物事に注意を向ける)や配分性注意(同時に2つ以上のことに注意を向ける)に特化した認知トレーニングの場合も効果がありました。

一方で、持続性注意(1つの物事を集中しておこなう)のトレーニングでは効果がないとされています。

今までとなんか違う、と思ったら早期に受診しよう

日々の生活のなかで買い物や食事、服薬管理などが難しくなった場合は、医療機関を受診し、担当の医師に相談しましょう。

MCIを放置すると、認知症に移行する可能性があるからです。
検査の結果、もし認知症でなかったとしても、普段の生活をおくるうえで必要な運動や食事習慣などを心がけておきましょう。


監修医師紹介
赤松 敬之(あかまつ たかゆき)
赤松 敬之(あかまつ たかゆき)
医療法人 星敬会 理事長
記事URLをコピーしました