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コラム

最近、体が疲れやすいと思う原因は?どういう症状なら病院に行くべきか

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「最近、体が疲れやすくい」
このように感じ、疲れがなかなか取れない方がいるのではないでしょうか。
一時的な疲れの場合、食生活を見直したり、休養を取ったりすることで解消する場合があります。

一方で、疲れを引き起こす疾患が起きている場合は、医療機関で適切な治療を受けなければなりません。

本記事では、疲れの原因や疲れを引き起こす疾患を解説します。
慢性的な疲れを感じ、なかなか疲労感が解消されない方は医療機関で適切な治療を受け、疲れを改善しましょう。

体がすぐに疲れてしまう原因とは?

体がすぐに疲れてしまうときのおもな原因は以下の4つです。

運動不足

運動不足になると、代謝が下がり、血流が悪くなって疲労物質が排出されにくくなります。
とくにデスクワークが多い方の場合、同じ姿勢になることが多く、筋肉のコリによって血流が悪化するケースがあります。

そのため、慢性的な疲れを感じる場合があるでしょう。

睡眠不足

睡眠不足になると、体の疲れが取れず、疲労が溜まりやすくなります。
また、記憶の整理なども適切におこなわれなくなるため、日常生活に支障をきたす方もいます。

注意すべき点として、睡眠時間をしっかり取っていたとしても、睡眠の質が悪い場合は疲れが取れにくくなる点です。

栄養不足

おもに以下の栄養が不足している場合、疲れやすくなるリスクがあります。

たんぱく質

たんぱく質は、血液や臓器、骨などの体を作るために必要不可欠な栄養素です。
もし、たんぱく質が不足すると筋肉量が低下して貧血を起こしたり、疲れやすくなったりします。

ビタミンB群

ビタミンB群は、たんぱく質や脂質、糖質からエネルギーを作り出すために必要です。
とくにビタミンB1・B2・B6は疲労回復に関連があり、不足すると疲れやすくなります。

鉄分

鉄分は、全身の細胞に酸素を運ぶ働きがあります。
不足すると、貧血や疲労感・倦怠感、食欲不振や息切れなどを引き起こします。

とくに女性の場合、生理による経血で鉄分が不足する傾向があるでしょう。

糖質

糖質は体内でブドウ糖などに分解され、血液で細胞に運ばれながらエネルギーに変換されます。

不足すると、活動するためのエネルギーが欠けてしまい、疲れやすさを感じるようになるでしょう。

疲れやすいときに考えられる病気

疲れやすいという症状が続く場合、場合によっては以下の疾患が起こっているケースがあります。
該当する症状がある場合は、速やかに医療機関を受診しましょう。

糖尿病

糖尿病とは、膵臓から分泌されるインスリンの働きが不十分になり、慢性的に血糖値が高くなる疾患です。

糖尿病は、遺伝や運動不足、食生活の乱れなどが要因となって発症します。
おもな症状は、疲労感や倦怠感、喉の乾きや頻尿などが挙げられます。

自律神経失調症

自律神経失調症とは、交感神経や副交感神経のバランスが乱れることで起こる疾患です。
おもな原因は睡眠不足やストレス、ホルモン分泌量の低下などです。

自律神経のバランスが乱れ、栄養が全身に行き渡らなくなると、疲労物質が蓄積して慢性的な疲労感が続きます。

慢性疲労症候群

慢性疲労症候群とは、日常生活に支障が出るほどの疲労を感じる疾患です。
6ヶ月以上続くため、学校や職場などで生活することが困難になります。

原因ははっきりとわかっておらず、明確な治療法もありません。
放置すると、疲労感に加え、微熱や脱力感、頭痛や筋肉痛などが起こる場合があります。

甲状腺機能低下症

甲状腺機能低下症とは、甲状腺ホルモンの分泌が低下する疾患です。
発症すると、疲れやすさや食欲不振、便秘などの症状が現れます。

睡眠時無呼吸症候群

睡眠時無呼吸症候群とは、睡眠中に呼吸が停止したり、呼吸が弱くなったりする疾患です。
症状が続くと、睡眠の質が低下して日中に強い眠気に襲われたり、疲れやすくなったりします。

うつ病

うつ病とは、気分が落ち込んだり、疲れやすくなったりする疾患です。また物事に興味がわかなくなり、食欲不振や睡眠障害などを引き起こします。

すぐにできる対処法とは

すぐにできる対処法は、生活習慣を見直すことです。
まずは、以下の内容に問題がないかを確認しましょう。

  • 栄養バランスの良い食事が取れているか
  • 睡眠時間が確保できているか
  • 定期的に運動する習慣があるか

もし、いずれかに問題がある場合は、自身が無理なく実践しやすいことから始めてみてください。

疲れやだるさを感じたら、しっかり睡眠と栄養をとろう

疲れやだるさを感じる場合、食生活や運動習慣、睡眠状態に問題がないかを確認しましょう。

もし、疲れが続き、疲れ以外にもさまざまな症状が出ている場合は疾患が起こっている可能性があります。
そのため、速やかに医療機関を受診してください。
大切なのは、一人で抱え込まないことです。
専門の医師に相談しながら、疲れの原因を突き止め、改善を図っていきましょう。

監修医師紹介
赤松 敬之(あかまつ たかゆき)
赤松 敬之(あかまつ たかゆき)
医療法人 星敬会 理事長
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