大阪駅すぐ、 60分でスピード結果 4,000円〜できる健康診断
【検査最短30分!|検査結果の即日お渡しが可能な健康診断】
生活習慣病

歯がなくなると、転倒リスクが上がるって知ってた?

star

歯がなくなると、転倒リスクが高くなることをご存知でしょうか。
「歯」と「転倒」。関連性がないように思えますが、実は関係があります。

歯がなくなると健康が損なわれ、日常生活に支障をきたします。
場合によっては生活習慣病のリスクを高めるケースもあるでしょう。

本記事では、歯がなくなるリスクや歯周病の危険性、口腔機能維持の重要性について解説します。
病気とは無縁の健康的な生活を送れるよう、口内ケアを徹底し、口腔機能を維持していきましょう。

歯がなくなると転倒リスクが高くなる

歯がなくなると、噛み合わせの左右のバランスが崩れるとともに、脚力やバランス機能が低下して転倒リスクが高くなることがわかっています。

若い方の場合は、歯がない状態であっても、筋力でカバーできる場合があります。
一方で、年齢を重ねると筋力が衰えて骨密度が低下し、転倒時の骨折のリスクが高くなるでしょう。
転倒のリスクを防止するためには、入れ歯やインプラントなどで治療する必要があります。

歯がなくなる可能性がある病気、歯周病とは

歯周病とは、歯を支える歯茎などに炎症が起こる疾患です。
口内ケアが不十分な場合や、糖分を摂取し過ぎると、歯周病菌が発生します。
重症化すると、歯茎や歯茎の中にある歯槽骨などが破壊され、歯が抜け落ちる原因になります。

歯周病は歯肉炎から歯周炎へと進行し、症状が悪化していくのが特徴です。
歯肉炎とは、プラークによって歯茎に炎症が発生し、腫れを引き起こす状態です。

進行すると、歯と歯茎の隙間が深くなり、歯周ポケットと呼ばれる溝が生じます。
結果、ポケット内に歯周病菌が増殖し、炎症が進んでいきます。
炎症が進むと、歯を支える役割を担う歯槽骨や歯根膜などが破壊される歯周炎が起こるでしょう。
重症化すると、歯槽骨が溶け始め、わずかな力で簡単に歯が抜け落ちることもあります。
また、歯周炎が進行すると、歯茎が下がって虫歯のリスクも高まります。

歯周病チェックリスト

「もしかしたら歯周病かも」

このような不安を感じる方は、以下のチェックリストを参考にしてみましょう。

  • 口内がネバネバする
  • 歯が長くなった気がする
  • 歯茎がむずがゆい
  • 歯磨きやフロスをすると出血する
  • 歯と歯の間に食べ物が挟まりやすくなった
  • 歯がぐらつき始めた

上記に該当する方は、歯科医院を受診することをおすすめします。

口腔の機能は健康に影響する

口腔(こうくう)は会話や食事などをする際に欠かせない役割を持っています。
口腔機能は、咀嚼・捕食・嚥下・構音・味覚・触覚・唾液の分泌などに関わり、人が社会生活を送るうえで必要不可欠なものです。
日本の高齢者の場合、口腔機能が低下することで食物繊維・ビタミン・ミネラル・たんぱく質といった栄養素や、肉・魚介類・野菜・果物といった食品の摂取が減少します。
一方で、穀類・炭水化物・砂糖・塩などの調味料の摂取割合が増えることがわかっています。

上記により、食事の栄養バランスが乱れて生理機能や運動機能が維持できなくなり、高血圧や糖尿病などの生活習慣病のリスクが高まるでしょう。
また、食事量が減少し、体重や筋肉量を維持することも困難になります。
口腔機能が低下して会話や食事に支障が出ると、対人関係に支障が出るようになり、外出する機会が減るケースがあります。
そのため、口腔機能の低下が進み、言語的・非言語的コミュニケーション能力が低下するリスクがあるでしょう。
身体的・精神的にも活動ができなくなり、寝たきり状態になったり認知機能が低下したりする場合もあります。

日本の地域在住高齢者2,000人を対象におこなわれた調査によると、口腔機能が低下している方は、低下していない方に比べて身体的フレイル(加齢によって心身が衰える状態)・サルコペニア(骨格筋の量が低下し、筋力や身体機能が低下した状態)・要介護状態・死亡の発生リスクがそれぞれ2倍以上高いという報告があります。

将来的に健康寿命を伸ばすために、お口の健康を保とう

口腔機能が低下すると、食欲不振になり、栄養不足になる可能性があります。
また、筋力や免疫力、代謝機能などが低下して病気にかかりやすくなります。
とくに高齢者の場合、肺炎などの感染症が起こり、寝たきりになるリスクがあるでしょう。

口腔機能の低下によって食事や会話がしにくくなると、社会参加の機会が減少します。
これにより、気持ちが落ち込みやすくなり、うつ傾向や認知機能の低下にもつながるでしょう。

食べたり話したりする行為は、人が健康的な生活を送るうえで必要不可欠なものです。
万が一、口腔機能が低下した場合は、速やかに歯科医院で適切な治療を受けなければなりません。
そして、他者との交流を大事にしながら、社会的にも健康な生活を送ることが求められます。
歯がぐらつき始めたり、痛み始めたりする場合は適切な治療を受け、口内の健康を維持しましょう。

監修医師紹介
赤松 敬之(あかまつ たかゆき)
赤松 敬之(あかまつ たかゆき)
医療法人 星敬会 理事長
記事URLをコピーしました